山口が救った!巨人の大、大、大ピンチ

[ 2008年9月28日 06:00 ]

<神・巨>7回2死一塁、鳥谷をニゴロに打ち取り、ベンチへ戻る山口 

 【巨人6―4阪神】バスに乗る直前。巨人の山口は香田投手コーチから差し出された手を、柔らかい笑顔で握りかえした。

 「とにかく抑えることで頭がいっぱいでした。連続三振?それはたまたまですよ」。試合では鬼の形相だった。6回1死満塁でチーム2番目の今季65度目のマウンドへ。虎党で最高潮の盛り上がりを見せる甲子園で代打・葛城は外角スライダーを振らせ、続く赤星も同じ球種で空振り三振だ。結局、8回途中まで計4奪三振無失点。原監督も「大したもの。本当によく抑えた。ああいうところで一番必要なのは度胸。肝を据えて戦う。それができているから自分の投球ができる」と手放しで褒めた。
 中継ぎながら11勝を挙げている。疲労はあるが、1軍投手最年少の東野が先発を務める間は、代役で試合前練習の荷物運びを嫌な顔ひとつせずに行う。試合以外でも仕事をキッチリこなす左腕は、新人王を争う阪神・岩田が序盤でKOされた中、好投でしっかり“アピール”。ヒーローインタビューで「絶対に優勝します!」と誓った左腕が、優勝もタイトルもつかみ取る。

 ▼巨人・内海(4点差の6回に3連続四死球で降板も11勝目)情けない。チームが勝ってくれたことが唯一の救い。
 ▼巨人・阿部(好投の山口に)大したもんです。やっぱり凄いね。

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2008年9月28日のニュース