小松が2試合連続完投で15勝目

[ 2008年9月28日 17:17 ]

完投で15勝目を挙げたオリックス・小松

 【オ7-2西】オリックスは1―1の5回1死一、三塁から坂口のバント安打で勝ち越し、さらにカブレラの中前打で2点を加えた。6回は4長短打などで3点を追加。小松は2失点で2試合連続完投し、自身9連勝で15勝目。西武は2度目の6連敗。

 ≪重たい雰囲気…チーム救った≫前夜はサヨナラ負けを喫し、選手たちの間には重たい雰囲気が漂い始めていた。オリックスの小松は「そういう空気を読まないようにした」と気持ちよさそうに汗をぬぐった。自身2試合連続の完投で9連勝とし、チームの窮地を救った。
 人知れず重圧を感じていた。「どこかで意識していた。若干、力みがあった」。1回は四球などでピンチを招き、中村に簡単に先制打を打たれた。だが、低めに変化球を集める持ち味を取り戻して調子を上げ、先頭打者を出した4、5回も危なげなく後続を断った。
 クライマックスシリーズ(CS)争いの土壇場にきて、抑えの加藤が不調に陥った。継投策に不安材料を抱えていただけに、大石監督も「最後までよく投げた。本当に頭が下がる」と賛辞を惜しまなかった。
 5安打2失点の完投で、チームでは1995年の平井(現中日)以来、13年ぶりの15勝投手となった。しかし、小松は「同年代の岩隈(楽天)が20勝。これで満足していいのかなという気持ちが大きい」と力強い。CSマジックは1。初めて立つ“プレーオフ”の舞台でも、小松が一番頼りになりそうだ。

続きを表示

2008年9月28日のニュース