広島 巨人勝ち越し!同率3位にファン総立ち

[ 2008年9月25日 18:10 ]

巨人を破り、喜ぶ広島ナイン

 【広5―4巨】広島が連敗(1分け挟む)を3で止め、中日と同率3位に並んだ。7回一死満塁から暴投で勝ち越した。永川がリーグトップに並ぶ36セーブ目。

 9回、抑えの永川が巨人の中軸をあっさり3人で退けた。その瞬間、広島市民球場の2階席まで埋め尽くしたファンは総立ちになり、応援歌の大合唱だ。広島がついに巨人の大型連勝を止め、3位中日に同率で並んだ。

 1回に2点を先行されたが、その裏、4番栗原の逆転3ランで嫌な空気を吹き飛ばした。4回はシーボルが2試合連続の一発。6回に同点とされたものの、ブラウン監督が「このチームは接戦に勝つこつを覚えた」と言うように、7回に暴投でしぶとく勝ち越し。継投で1点差を守り切った。

 これで12球団で選手総年俸が最も高い巨人に、最も安い広島がシーズン勝ち越しも決めた。「2004年に米3Aで率いていたチームが優勝した時の雰囲気に似てきた」とブラウン監督。残り9試合。悲願のクライマックスシリーズ進出へ広島が突き進む。

 ≪栗原、価値ある逆転3ラン≫広島は1回に2点を先行されたが、その裏に飛び出した栗原の逆転3ランが大きかった。グライシンガーの高めの失投をきっちりとらえて左翼席へ運び「何とか流れを変えられるような打撃をしたかった」と満足げ。価値ある一発で、3年連続の20号に到達した。
 もともと低めの球に強い栗原。「高めがしっかりさばければ、もっと本塁打も増える」と内田打撃コーチは話していた。ティー打撃では極端な高めを上からたたくようにして打つ練習を必ず取り入れてきたが、その効果も出たようだ。

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2008年9月25日のニュース