由伸弾で逆転も豊田誤算も巨人負けなかった 

[ 2008年9月24日 06:00 ]

<広・巨>8回1死、ニ、三塁、代打・高橋由は右中間に逆転3ランを放つ

 【巨人4―4広島】巨人は延長12回。原監督は24日に先発の可能性がある東野までも投入する執念を見せた。右腕が3者凡退で締めると、ベンチ前にはハイタッチの列ができた。4時間38分の総力戦で今季3度目の引き分け。原監督は「粘って引き分けに持ち込むことができた。ギリギリの場面で選手は強くなったね」とナインを褒めた。

 7回まで9安打を放ちながら無得点。迎えた8回に原監督は動いた。先頭で四球を選んだ李スンヨプに代走・脇谷、3打席凡退の谷に代打・亀井を送る積極策に出た。その初球、亀井が中前打でエンドランに成功。その後1点を返してなお1死二、三塁で代打・高橋由が右中間に逆転3ランを叩き込んだ。結局、2点のリードを守れずに引き分けとなったが11連勝は止まらず。阪神も引き分けたため、首位タイをキープした。
 もちろん反省点もある。2回に無死一塁で谷が初球に犠打を成功できず(その後強攻策で左飛)。ラミレスは5回無死一、二塁で遊ゴロ併殺に倒れるなど6打席無安打だった。8回にセットアッパーの豊田が2失点。原監督も「反省するところは反省しなければ」と気を引き締めた。
 ただ、負けなかったことは大きい。24日に勝てば76年以来32年ぶりの12連勝。勢いは止まっていない。2安打2四球の小笠原は「あした、しっかりと頑張る」。残り11試合。最大13差からの逆転Vを“完結”するまで、過ぎたことは振り返らない。

 ≪代打由伸 殊勲≫8回1死二、三塁から代打で登場した高橋由が、一時勝ち越しとなる17号3ラン。永川の初球フォークを右中間席まで運び「詰まったからどうかなと思った。まさかフェンスを越えてくれるとはね」。前日は4三振を喫していただけに「きのうの試合は自分だけとんちんかんなことをしていたので、取り返せて良かった」と振り返った。

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2008年9月24日のニュース