桑田氏 欽ちゃん斬ってさよなら“174勝”

[ 2008年9月24日 06:00 ]

<のってけベーブルース・茨城ゴールデンゴールズ>試合後に両軍ナインに胴上げされる桑田氏

 【のってけベイブルース7―6茨城ゴールデンゴールズ】今年3月に現役引退を表明した元パイレーツの桑田真澄氏(40)が23日「茨城ゴールデンゴールズ―テリー伊藤・のってけベイブルース」戦にゲスト参戦。超満員のファンに最後のユニホーム姿を披露した。

 約半年ぶりのマウンド。1点を追う9回2死、“引退登板”の最後の打者は「代打オレ!」と登場した欽ちゃんだった。桑田氏は直球、カーブ、直球と手加減なしで3球三振。その裏に味方が逆転サヨナラ勝ちし、日米通算「174勝目」の白星が転がり込んできた。「プロ、高校と合わせ26年間、温かいご声援を送っていただいて感謝しています」。両軍選手から計5回胴上げされ、試合後のあいさつの途中では声を詰まらせ涙ぐむシーンもあった。
 桑田氏は「のってけ…」の一員として先発。2回を2安打無失点に抑えた。その後は中堅、右翼、左翼、遊撃と守ってフル出場。グラブを股の下から出して飛球をキャッチするなどスタンドを沸かせた。最後に再びマウンドへ。打席にも4度立った。「自分は野球しかない男。帰国してからユニホーム姿を(ファンに)見せたいと思っていた。ユニホームを着てプレーするのは最後。野球は大好きだし楽しい。本当に楽しい野球人生を送らせていただいた」。桑田氏らしいラストゲームだった。
 最後に欽ちゃんから「またグラウンドに帰ってきてねえ」と懇願されると「いずれユニホームを着て、若い選手たちと汗まみれ、泥まみれになって戦いたい」と宣言。スタンドは桑田コールと大拍手に包まれた。

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2008年9月24日のニュース