おかわり猛打賞!レオ70勝でM11

[ 2008年9月14日 06:00 ]

<楽・西>9回中村が左翼に39号ソロアーチを放ち、ベンチで平尾に顔面を握りつぶされる

 【西武12-0楽天】日本経済より一足先に、西武打線が派手に景気回復だ。15安打12点。湿りがちだった攻撃陣に火がつき、8月19日のソフトバンク戦以来、20試合ぶりの2ケタ得点に渡辺監督も「理想的な点の取り方。よくつながった」と破顔一笑だ。

 G・G・佐藤、ブラゼルら主力が相次いで離脱。破壊力不足の中で、打線の中心にいるのは中村だ。初回2死三塁で左翼線二塁打。4試合連続で打点を“おかわり”すると、8回にも再び鋭い打球を左翼線へ。ハイライトは9回。左翼へ39号ソロを叩き込んだ。オリックス・ローズに3本差をつける一発に「40本にリーチ?早く打ちたいね」と声を弾ませた。

 39本。87年の“伝説の本塁打王”広島・ランスと同じ数字だ。ランスは打率・218、114三振がいずれもリーグワースト。中村も現在、打率・239が規定打席到達者で下から2番目、147三振はリーグワーストだが「気にしてません。いいところで打てばいい」。40本に届けば、球団日本人選手では87年の秋山(現ソフトバンクチーフコーチ)以来の快挙となる。

 左腕・片山対策で先発出場の高山、三浦、銀仁朗の3人で計7安打と終盤の猛攻を演出した。「下位も仕事をしてくれた。あしたに勢いがつく勝ち方」と指揮官も大喜びの快勝劇。9月初の連勝で楽天戦の勝ち越しを決め、リーグ一番乗りの70勝到達。マジックも11に減った。V奪回へ、ナベQ西武がいよいよ最後の直線に入る。

 ≪帆足3度目完封≫西武の帆足が楽天打線を散発3安打に抑え、リーグトップの3度目の完封勝利。「トップ?いい響きだねえ。僕だけ最近グダグダだったから」。アウト27のうち内野ゴロが17個。渡辺監督も「持ち味が出ていた。完ぺきな投球」とべた褒めだ。涌井とは「(お互いに)ずっと勝ってない」とプレッシャーを掛け合ってきた。その涌井が11日の日本ハム戦(西武ドーム)で4戦ぶりの白星。髪を黒く染め直し、負けじと5試合ぶりの11勝目を手にした帆足は「涌井がいい流れをつくってくれた」と話した。

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2008年9月14日のニュース