村田単独トップ38号!首位打者も狙う?

[ 2008年9月14日 06:00 ]

<横・中>8回、逆転ツーランを放ち水谷コーチの出迎えを受ける村田(左)

 【横浜5-4中日】看板に偽りなし。これが男・村田だ。1点差まで追い上げた横浜の攻撃で8回2死二塁からの逆転38号2ラン。チームを救うだけでなく、2年連続キングへ単独トップに躍り出た。

 「(3番の)内川が前で打っていたので、首位打者を脅かすためにも打っとかないとまずいと思いました。ホームランになって良かった」

 カウント2―1からフルカウントまで見極めた。外角低めのスライダーをバックスクリーン左まで運んだ一撃に大矢監督は「さすが4番」と称賛を惜しまない。

 北京五輪から帰国後に量産態勢に入った。五輪前までは巨人・ラミレスと30本で同数。8月25日に復帰してから17試合で8発とペースは上昇中だ。五輪の疲労による体の張りがとれ、下半身の粘りが戻った。さらに首位打者争いでトップを独走する3番・内川との相乗効果も好調の一因となっている。「(内川が)塁上にいると、投手はワインドアップよりセットの方が球速が落ちるし、走者のことも警戒する。打ちやすくなっているのでは」と話した。

 残り23試合。現在のペースなら、本塁打王だけでなく、昨季楽天・山崎武がマークした43本、球団記録の04年T・ウッズの45本超えも夢ではない。「本塁打王?首位打者も狙いますよ」。男・村田の挑戦。チームは最下位でも、横浜ファンはまだまだ夢が見られる。

 ≪内川猛打賞で.380、狙いは「あと29本」?≫首位打者争いトップの内川は猛打賞で打率を・380に乗せた。初回に左前打を放ち、3点を追う6回はフェンス直撃の中越え適時二塁打。さらに8回2死二塁ではシュートに反応した左翼線適時二塁打で1点差に詰め寄り、続く村田の逆転弾を演出した。昨季は2軍落ちも経験し、そこで奮起したことが好調の土台となっている。お立ち台では「村田さんの本塁打数をおびやかすために、あと29本頑張ります」と笑わせていた。

 ≪気合ストライクRIKI始球式≫俳優・竹内力の双子の弟(実際は本人)として売り出し中の歌手・RIKIが始球式を行った。試合前には登場曲「リーゼントブルース」の提供を受けている三浦と対面。整髪したリーゼントのとさか部分を互いに接触させてあいさつを交わすと、ブルペンで投球指導を受けた。本番では素肌にジャケット姿でマウンドへ上がると見事なストライク。「1球投げただけなのに汗をかいてしまった」と話していた。

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2008年9月14日のニュース