ペドロイアが最速200安打 イチロー6本差

[ 2008年9月14日 15:15 ]

 【マリナーズ2-5エンゼルス】2安打はともに鮮やかなライナーだった。プレーボール直後の初球を右前に運び、3打席目は右中間を真っ二つに割る三塁打だった。「(三塁打では)打った後の形を気にした。走る姿とか、そこは意識した」。しかし、試合後のイチローはあまり乗ってこなかった。

 この日、レッドソックスのペドロイアが両リーグ最速で200安打に到達した。「おめでとうさん、というところですね」。質問に「なぜ、1番ではなかったのか」というニュアンスを感じたのかもしれない。「(200安打は)大変ですからね」の言葉にかすかな皮肉が込められていた。
 ペドロイアを6本差で追いかける。残り15試合の間に追い越せば、日米通算3064安打としたイチローが、張本勲氏の持つ3085本のプロ野球通算最多安打記録を今季中に更新する可能性も高まってくる。
 もちろんシーズン最多安打で終わりたいと考えているし、それを期待する周囲の空気も分かっている。「とりあえず、(自分が200安打を)達成しないといけない。そこ(最多安打争い)を見るのはその後ですね」。イチローは、さまざまな気持ちを抑えながら話しているようだった。(共同)

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2008年9月14日のニュース