中大開幕白星ならず 高橋監督「采配ミス」

[ 2008年9月7日 06:00 ]

初戦を飾れず高橋監督は、一礼しグランドを後にする

 東都大学野球秋季リーグ戦が6日に開幕し、神宮球場で1回戦2試合が行われた。第1試合は4連覇を狙う東洋大が延長戦の末に青学大を下し、先勝。第2試合は6季ぶりに1部昇格を果たした元巨人・高橋善正監督(64)率いる中大が登場。4投手の継投で粘ったが、立正大に敗れ、3年ぶりの1部白星は7日に持ち越された。

 【大学野球 中大1―5立正大】中大は6季ぶりの1部復帰戦を白星で飾ることはできなかった。東映、巨人の元投手としてプロ通算60勝を挙げている高橋監督は「監督の優柔不断さが出ちゃったね。私の采配ミスでした。渡辺を早く代えればよかったんだけど、彼にかけようと思ってしまった」。6月の駒大との1、2部入れ替え戦でノーヒットノーランを達成した1年生右腕に託したが、好結果は出なかった。それでも立正大のエース南から8回に1点をもぎ取り、手応えはつかんだ。「オレは元プロだし、日本シリーズに比べたら1部なんてって思っちゃうけど、選手は楽しいと感じたみたい。あすはオレがミスらなければ勝てる」と笑顔で球場を後にした。

 <立正大 2年生南が初完投>立正大の2年生エース南がリーグ戦初完投で、悲願の初優勝へ幸先いい白星を挙げた。相手は1部に復帰して勢いのある中大。「とにかく中大に勝たなければ優勝はない」と最速148キロの直球を軸に、7回まで無失点。8回こそ失策から1点を失ったが、最後まで集中力を保った。「勝てて良かった。(同校OBの西武)西口さんのような投手になりたい」と目を輝かせていた。

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2008年9月7日のニュース