夫人が胃腸ケア“本物ダル”47日ぶり白星

[ 2008年9月3日 06:00 ]

スタンドに左投げでサインボールを投げ込むダルビッシュ

 【日本ハム2―0ソフトバンク】見たかっ、これがオレの実力だ!!日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)が2日のソフトバンク戦(札幌ドーム)に先発。北京五輪から傷心の帰国後初登板となる中、6回2死までノーヒットノーランの快投を演じるなど8回1安打無失点で12勝目を挙げた。チームは連敗を4で止めると同時に、7月25日以来実に39日ぶりとなる本拠地・札幌ドームでの勝利。クライマックスシリーズ(CS)進出に向けて残り23試合、やはり頼れるのは絶対エースの右腕だ。

 キッチリと連敗を止め、47日ぶりの白星をつかんだ日本ハムのエース・ダルビッシュは心地よい疲労感を感じながら、上がり慣れた本拠地のお立ち台に立った。
 「連敗中だったので何とかしたかった。コントロールだけを気をつけて腕を振って投げました」
 6回2死まで無安打投球。わずか96球で8回を1安打無失点。余力を残して降板した。球速は149キロ止まりだったが、切れが違った。6回2死一、二塁のピンチでは代打・田上を148キロの直球で見逃し三振に仕留めて雄叫び。7回には小久保に146キロの直球をとらえられたが、打球はフェンス手前で失速した。「球速より(打者の)手元で押せるかどうか」。勝負にこだわったエースは「久しぶりだったからこんなもんかな」と納得の表情を見せた。
 屈辱の北京五輪だった。予選リーグ初戦のキューバ戦先発を任されながら、5回途中で4失点KOされた。自分にカツを入れるため丸刈りにしたが、星野監督ら首脳陣からの信頼は得られず、3位決定戦は“敗戦処理”登板。「五輪で得たもの?中国製のバリカン。それ以外何もない。精いっぱいやった結果だったけど、メダルは獲れなかった」と振り返る。
 スタンドで見守ったサエコ夫人(21)は胃腸の弱い夫のため、登板に合わせて札幌に来て食事を作ってくれる。その愛妻の前で本来の姿を取り戻したダルビッシュに厚沢投手コーチは「ダルは登板日をきっちり伝えておけば、そこに合わせて調整してくれる」と話した。
 「クライマックスシリーズには出なければいけない」。リーグ2連覇している王者の意地がある。絶対エース・ダルビッシュはこれからも目の前の敵をなで斬っていく。

 ≪打っては稲葉!ハム五輪コンビいい仕事≫4月29日以来の3番に座った日本ハムの稲葉がダルビッシュを援護した。4回にガトームソンのカットボールを右翼ポール際へ運ぶ15号先制ソロ。「ダルビッシュ君がしっかり投げてくれるので、僕は乗せられて打たせてもらった」と笑った。6回にも左中間二塁打を放ち追加点につなげた。「2位から5位まで1・5ゲーム差。こういう緊張感はいいよね」とベテランは重圧をパワーに変えて打ち続ける。

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