熊本の“スーパー”マン軍団完封リレー

[ 2008年9月3日 06:00 ]

勝利の瞬間、ベンチから飛び出す熊本ゴールデンラークスの選手たち

 第79回「都市対抗野球大会」(スポニチ後援)第5日は2日、東京ドームで1回戦3試合が行われた。第1試合では創部3年目の熊本ゴールデンラークスが香月良仁投手(24)の7回途中まで7安打無失点の好投で東海理化に5―0で快勝。2年連続で初戦突破を果たした。第2試合は三菱重工名古屋が新日鉄広畑に7―3、第3試合は松下電器がヤマハに4―1で勝ち、それぞれ2回戦進出を決めた。

 【都市対抗 熊本ゴールデンラークス5―0東海理化】二塁手・谷本のグラブに飛球が収まり、2年連続の初戦突破が決まると、熊本ゴールデンラークスナインは拳を突き上げて喜んだ。創部2年目で初出場した昨年は初戦で前年覇者・TDKから金星。今年は都市対抗未勝利の東海理化を投打で圧倒した。
 初回に2本のアーチで4点を先制すると、投げては3年目右腕の香月から中野、幸松とつないで完封リレー。田中監督は「3年目でチームが強くなっているのは野球がうまくなっているからではない。社会人として仕事をきっちりやろうという意識が強くなっているからです」と胸を張った。
 指揮官の父・弘文さんが経営するスーパーマーケットチェーン「鮮ど市場」の野球部。部員は全員スーパーの従業員で、午前中は仕事に専念する。他の企業チームに比べれば練習量は少ないが、それを感じさせない戦いぶりだった。6回1/3を7安打無失点に抑え勝利の原動力となった先発・香月は精肉を切り分けたり、空揚げを作るのが主な仕事。昨年の2回戦・王子製紙戦では9回2死から逆転サヨナラ2ランを浴び悔しい思いをしたが、この日は今春に習得したフォークを駆使して見事に雪辱を果たした。
 オリックス中継ぎ投手の兄・良太の活躍も励みになっているという右腕は「優勝してラークスとスーパーのことをもっと知ってもらう」と気勢を上げた。勢いに乗る“スーパー軍団”が台風の目となりそうだ。
 ▼鮮ど市場 創業は1976年。熊本県を中心に九州で30店舗を展開する。従業員は約600人。生鮮食料品のディスカウントスーパーだが、取扱品を野菜・肉・魚の3点に絞っている。新鮮なものをその日のうちに提供するため、市場が休みの日曜、祝日は休業する形態をとる。

 <東海理化“狙われた”90キロカーブ>東海理化38年ぶり2度目の出場も初勝利はならず。先発の川脇は90キロ台のスローカーブを交ぜてかわしにかかったが、その変化球を狙われて初回に4失点。「ただ単に打たれたという感じです。こんなに打たれたのは初めて。すべてで実力が足りなかった」。東海予選で防御率0・36の左腕の乱調で会社創立60周年も勝利で飾れず、ナインは肩を落とした。

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