田沢8回1失点!12Kの圧巻投球

[ 2008年9月2日 06:00 ]

<ENEOS・JR四国>JR四国を下し、喜ぶ新日本石油ENEOSナイン

 【都市対抗 新日本石油ENEOS5-1JR四国】チームのため、新日本石油ENEOSの田沢は納得してマウンドを降りた。「完投へのこだわりはあります。でもウチには他にもいい投手がいますから」。5回まで完全投球。6回にソロを被弾もこの日最速149キロの直球とフォーク、スライダーを駆使して8回12K。それでも大久保監督の「次もあるから」の方針に従った。

 昨年2回戦の鷺宮製作所戦は4番手で登板したが1回5安打3失点KO。その悔しさから昨秋もドラフト1巡目候補に挙げられながら「会社に貢献してから」と1年間の残留を宣言した。
 日米スカウトがネット裏に勢ぞろいする中、打線の援護を受けての勝利に「今は一戦一戦。でも成長した姿も見せられたかな」と照れた。「この内容に文句はつけられない」と語る指揮官との信頼関係もバッチリ。9度目の都市対抗制覇へ…まだ田沢は底を見せていない。

 <JR四国 武市誉が意地の1発>田沢の前に5回まで完全に封じられていたが6回、7番・武市誉が142キロの直球を右翼席へ運んで何とか一矢を報いた。「みんな真っすぐを打てていなかったから、それを打たないとどうにもならないと思って狙っていました」。14年目の31歳。自身が4番に座っていた99年以来9年ぶりの勝利はならず「現役の間に全国でもう1勝したい」と奮起を誓った。

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2008年9月2日のニュース