井口 パドレスから戦力外通告

[ 2008年9月2日 06:00 ]

8月25日のダイヤモンドバックス戦で、6回に見逃し三振に倒れたパドレスの井口

 パドレスの井口資仁内野手(33)が8月31日(日本時間9月1日)、戦力外通告を受けた。ロッキーズ戦後にタワーズGMから9月2日にウエーバーにかけられる旨を伝えられた井口は「自分自身の状態が本調子に戻る前にこうなったのは残念だけど、チーム状態のこともあり仕方ない」と肩を落とした。

 昨オフ375万ドル(約4億500万円)の1年契約でフィリーズから移籍したが、6月5日のメッツ戦で右肩鎖骨負傷で故障者リスト(DL)入り。復帰後も試合感が戻らずここまで81試合で打率・231と精彩を欠いていた。チームは最下位に低迷していることで、残りシーズンを若手育成に充てる方針を決断。今オフFAとなる井口の放出を決めた。

 井口自身は来季もメジャーでプレーすることを望んでいる。8月31日までにチームに登録された選手しかポストシーズンに出場できないため、今後、トレードで移籍しても井口は今ポストシーズンに出場できない。それでもドジャース、エンゼルスなど内野手に故障者を抱えながらプレーオフ進出を狙うチームが即戦力として獲得に動く可能性は大きい。「今は待つしかない」と話した井口の動向に注目が集まる。

 ≪王監督「シビアな世界」≫かつて井口が在籍したソフトバンク・王監督は「シビアな世界だね。まだまだ、彼には足もあるし、やれるよね」とメジャーでの現役続行にエールを送った。獲得の可能性については竹内COOが「調査もしていないし、何ともコメントできない」。また、オリックス・中村球団本部長も「興味がないとは言えないが、獲得するには相当の金額が必要となるでしょうし、しばらくは静観ということになる」と静観の構えを示した。

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2008年9月2日のニュース