スンヨプ値千金打!五輪後初打点で巨人救う

[ 2008年8月31日 06:00 ]

<神・巨>初回、李が先制の右前タイムリーを放つ

 【巨人3―2阪神】一瞬、巨人の李スンヨプは表情をゆがめた。初回2死一、三塁で真ん中に浮いたフォークを打ったが、当たりはボテボテ。それでも一、二塁間を抜けた。復活を期す大砲が先制打を含む3安打。正念場でチームに白星を呼び込んだ。

 韓国代表で金メダルに輝いた北京五輪から戻り、先発3試合目。初回に先制打、6回は左前打を放ち追加点のホームを踏んだ。8回にも内野安打で今季初の猛打賞。「運もよかった。毎日、結果を出そうと思っている」と気合を入れ直した。
 開幕は4番も4月中旬に打撃不振で2軍落ち。北京五輪は準決勝、決勝で決勝弾を放ったが通算打率は2割だった。転機は前日29日の第3打席。投前の内野安打と記録された打球は、実は右足に当たっていた。アピールすればファウルにできたが、内野安打を目指し激走。打球は捕球体勢に入った下柳の前で変則的にバウンドした。その復帰後初安打で力みも取れ、ここまでの3試合は10打数5安打で打率5割だ。
 首位・阪神との3連戦を1勝1敗としてゲーム差は7。CS進出マジック「25」も再点灯した。この日から打順を6番から5番に上げた李スンヨプについて原監督も「非常にいい働き」と評価した。
 外国人枠、先発事情も絡み、9月上旬に現在2軍の左腕・バーンサイドとてんびんにかけられる。「悩んだ時期もあったけどバットは振れている」。1軍定着に向け1打席、1球に集中。それがチームの白星にもつながる。

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2008年8月31日のニュース