「いつもやんか」グライに虎わずか４安打

初回、右飛に倒れ悔しそうに振り向く金本

　【阪神２―３巨人】阪神は確かに、あと一歩まで詰め寄った。１点差まで追いついた９回２死一、三塁。満員のスタンドは声をからしたが、最後は矢野がクルーンの前に空振り三振。ため息が響く中、岡田監督は“天敵”を打ち崩せなかった苦い思いをかみしめた。

　「もう一歩言うても、きょうはグライシンガーやろ。いつもやんか。何とかせんとな」
　相手の先発・グライシンガーには今季初対戦の４月５日は３点を奪ったが、その後の２試合は無得点。この日も４安打しか打てず、対グライシンガーのチーム打率は・１８６まで低下した。短期決戦のクライマックスシリーズ（ＣＳ）での対戦も考えられるだけに、“天敵”克服は課題となる。優勝マジック２５は停滞したままだが、それでも２位・巨人とはまだ７ゲーム差。まだ研究する時間も余裕も残っている。