決勝でも主役 大田で始まり大田で終わる

[ 2008年7月28日 06:00 ]

<東海大相模・慶応>慶応に敗れ号泣する東海大相模の大田(右)

 【東海大相模6―9慶応】大粒の涙が止まらない。延長13回、東海大相模・角が右飛に倒れると一塁走者の大田は1メートル88の長身を折り曲げ、泣き崩れた。「みんな熱くやってくれた。甲子園に行きたかったけど、負けは負けです」

 大田で始まり大田で終わった。4回、田村の直球をフルスイングすると、神奈川大会記録となる今夏通算5発目の先制弾が左翼席に弾んだ。清原(オリックス)を上回る高校通算65本塁打は「一発かませば、みんなが勢いづく」と狙いを定めた豪快な一撃だった。
 しかし、その後はストレスが続く。同点の9回2死二塁、11回2死二塁では2打席連続で敬遠され「勝負したかった」と残念そうに振り返った。そして13回2死二塁から春季県大会準々決勝以来のマウンドに立ちMAX146キロを計測しながら、福富に勝ち越しの三塁打、山崎に2ランを浴びるなど2失点。チームは3年連続、しかも81年夏以降、決勝では“7連敗”となった。
 注目の進路について「これからです。(プロの気持ちは)あまりない。門馬監督と話してから」と話した。今夏No・1スラッガーが、夢舞台を目前にして力尽きた。

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2008年7月28日のニュース