ここぞで決める!斎藤、韓国戦で完投○

[ 2008年7月28日 06:00 ]

2回満塁のピンチの中投球する斎藤

 【日本6―1韓国】第4回世界大学選手権大会(チェコ)は26日、ブルノで準決勝2試合を行い、初優勝を目指す日本は斎藤佑樹投手(早大)が5安打1失点で完投して韓国に6―1で快勝。2大会ぶりに決勝へ進出した。27日の決勝は、台湾を3―0で下した3連覇を狙う米国と対戦する。

 大一番でエースの貫禄を見せた。斎藤は最後の打者を中飛に打ち取ると、満足そうな笑顔を見せた。昨年7月6日の日米大学野球以来の国際大会2勝目。「最初から全力でした。完封は狙ってないです。勝ったので納得しています」と141球の熱投を振り返った。
 2回に1死満塁のピンチを遊直併殺で切り抜けてリズムに乗った。今大会自己最速の144キロの直球とスライダーを武器に好投。9回2死、カウント2―0からの四球をきっかけに失点し、完封こそ逃したが「最後まで投げられてうれしい」と笑った。
 この日、54歳の誕生日を迎え、試合前にケーキを贈られた河原井監督も「この一戦にすべてを懸けていました。本当によく投げてくれた」。試合後には斎藤から日付入りのウイニングボールを渡されて感激の様子だった。
 26日は斎藤の兄・聡仁(あきひと)さんの23歳の誕生日でもあった。親元を離れて上京した早実時代に支えてくれた兄に「いい報告ができます」。世界一になって、もう一度朗報を届けてみせる。

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2008年7月28日のニュース