一輝が逆転満塁弾!オリ2発で勝利

[ 2008年7月28日 19:44 ]

4回、逆転満塁本塁打を放った一輝(54)とタッチを交わすオリックス先発の小松

 【オ6-2西】オリックスは1点を追う4回、一輝の満塁本塁打で逆転。9回にはカブレラの8年連続となる20号2ランで加点した。小松は緩急と低めへの制球がさえて7回2失点で7勝目。西武は涌井が制球に苦しみ、要所で手痛い一発を浴びた。

 これまでの対戦成績は4勝10敗。住友チーフコーチに言わせれば「殴られっぱなしの状態」。早々と7月の勝ち越しを決めた現在のチーム力が試される一戦で、オリックスは相手のお株を奪う一発攻勢を見せ、西武を打ち砕いた。

 0―1の4回2死満塁。5年目の26歳、伸び盛りの一輝が涌井から強烈な一発を放った。「狙いは直球。三振してたらムードが悪くなっていたし、良かった」。チャンスは多くないと自覚していたからこそ集中力が高まった。フルカウントから自身初のグランドスラムを左翼席へ運び、試合の流れを呼び込んだ。

 北京五輪代表の右腕からのアーチにも「相手は誰とか考えていない」と言う。打球を左足首にあてた影響で微熱が続いているが、大石監督代行に「(登録から)外すことは考えなかった」と言わせるまでに成長した。

 9回にはカブレラが古巣相手に20号2ランを放ち、大勢を決めた。“借金”は2つに減り、チームの勢いに確かな手応えをつかんだのか、大石代行の「理想通りの試合展開だった」と言う表情は誇らしげだった。

続きを表示

2008年7月28日のニュース