「もう近い」…イチロー2安打、あと「2」

[ 2008年7月28日 09:07 ]

ブルージェイズ戦9回、三塁打を放ち三塁へ走るマリナーズのイチロー

 米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は27日、トロントで行われたブルージェイズ戦に「1番・右翼」で出場、4打数2安打だった。日米通算3000安打まであと2。内容は中飛、右前打、四球、中飛、右翼線三塁打で打率は2割9分7厘。城島健司は「7番・捕手」で4打数1安打2打点。内容は右飛、右飛、右中間二塁打、遊飛で打率は2割8厘。チームは5―1で勝った。

 イチローが「もう近い」と言い切った。2打席目の右前打、5打席目の右翼線三塁打は明快な口調と同様の鋭いライナーだ。日米通算3000安打まであと2本。大台到達はすぐそこに見えてきた。
 三塁打は一塁手の正面方向に飛んだ。好守を誇るオーバーベイのファーストミットをかすめ、右翼線に転がっていった打球にイチローは確信を深めた。「逆風なんて感じる必要なんかない。3000に向かってんだから」。吹っ切れていた。
 数々の記録や節目を超えてきた。だが、いつ目標を超えるかの予感を覚えたことはない。それは今回も変わらないという。「やろうとしていることは間違いない。でも、それ(予感)には頼れない」
 勢いを実感する源は、感触と結果の一致だろう。やや外への直球を強引に振りぬいた5打席目の過程を説明するコメントに一端がうかがえる。「僕の場合は狙いを1点ではなく大ざっぱに絞る。その範囲内だったね」。完ぺきな反応のスイングと、思い通りの安打が「達成近し」を告げていた。(共同)

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2008年7月28日のニュース