米殿堂もイチロー3000安打に興味津々

[ 2008年7月26日 06:00 ]

 野球殿堂も日米通算3000安打に大注目だ。ニューヨーク州クーパーズタウンにあるホール・オブ・フェイム(野球殿堂)のアイドルソン館長(43)が、マリナーズのイチロー外野手(34)の“偉業達成”に強い関心を示していることが24日(日本時間25日)分かった。「3000安打記念」のグッズ展示などを検討しており、今後は本人と交渉、調整していく構えだ。

 日本だけじゃなかった。シアトルから遠く離れたクーパーズタウンでも、イチローの動向はしっかりと注目されていた。日米合わせた“参考記録”とはいえ、大リーグでも過去27人しか到達していない大記録。01年からメジャーに数々の衝撃を与えてきたイチローの、新たな挑戦を見逃すはずはなかった。通算3000安打まで残り5本。アイドルソン館長は「記録達成間近になったら本人に連絡を取り、何か飾らせてもらえるのかなど内々に話し合うことになるでしょう」と説明した。
 野球殿堂には松坂のWBCユニホームなど、いくつもの日本人選手グッズが飾られている。その中でもイチローは“別格”だ。01年に日本で7年連続首位打者に輝いたバットを寄贈されて以降、昨年球宴でMVP受賞時のユニホームとランニング本塁打のボールなど数多くのグッズを展示。3階には04年に262本を放ちシーズン最多安打記録をマークしたイチローの単独コーナーもあるほどだ。「彼は信じられないほど素晴らしい選手。いつも楽しみにプレーを見させてもらっている」と同館長は話した。
 イチローは昨シーズン終了後に同地を訪れ、8年連続(1894~1901年)シーズン200安打したウィリー・キーラーの肖像画を見て回るなど親交は深い。マ軍は移動休みのため敵地トロントで静養。25日からのブルージェイズ3連戦に備えた。地元シアトルでの快挙を逃し「前に進むしかない」と気持ちを新たにした背番号51には、日米問わず多くの視線が注がれている。

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2008年7月26日のニュース