おかわり中村 強攻策に応える決勝2ラン

[ 2008年7月22日 06:00 ]

<西武・楽天>レオ、ライナと一緒に手を上げる中村

 【西武6―4楽天】公称102キロの力を見せつけた。まさに“おかわり”パワー。西武・中村がもつれたゲームに豪快に決着をつけた。

 「先頭でG・G(・佐藤)さんが出て何かサインが出るかと思ったら出なかった。ここは打つしかない、と。ちょっとこすったけど、太ってる分力あるんでよかった」
 序盤の4点リードを追いつかれた7回。無死一塁で渡辺監督は「あえてバントさせなかった」という。中村のバットを信じた強攻策。小山の141キロシンカーをコンパクトに、しかし、しっかり振り抜く。左中間への決勝22号2ランで、厚い信頼に応えてみせた。
 22号は05年に並ぶ自己最多タイ。「別に。目標じゃないんで」。数字には無関心だが、主軸の自覚がある。北京五輪で中島とG・G・佐藤が抜ける8月はクリーンアップが確実。「僕がしっかりしないと」。3回の適時二塁打と合わせて3打点なら、守っても7回1死一、二塁では難しいゴロをさばいて併殺に。渡辺監督も「あの守備が大きかったし、決めてほしいというところで仕留めてくれた」と喜んだ。
 実はこの一発が、新妻が観戦する前での初アーチ。「ホント、よかったっス」と笑って、こう続けた。「暑くてもガッツリ食ってます」。猛暑の夏。愛妻の手料理で夏バテ知らずのおかわり君が西武をけん引する。

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2008年7月22日のニュース