本荘・池田が120キロ台直球で秋田V

[ 2008年7月22日 06:00 ]

 【本荘10―5大館鳳鳴】“小さな鉄腕”は駆け寄るナインに埋もれていった。9回2死一塁。本荘の池田がこん身の直球で三沢を遊飛に打ち取った。2年ぶり4度目の出場を決めた最後の直球は125キロ。初戦から5戦45回、665球を1人で投げ抜いたエースが胸を張った。

 「連投より暑さの疲れの方があります。点差があったので打たせていこうと思ったのですが、緊張して腕が振れませんでした」。トルネード投法の左腕は準決勝までの4試合で防御率1・25も、決勝では通常135キロ前後の直球が120キロ台前半しか出ず、11安打を浴びた。それでもマウンドを守り抜いた。
 大舞台での目標は秋田勢として11年ぶりの初戦突破だ。「甲子園は暑いので対策を練っていきたい」。高校入学以来、甲子園出場をにらんでアンダーシャツは長袖しか着用してこなかった小さなエースの“小さな努力”が報われる時が来た。

 ◆本荘(秋田)1902年創立の伝統校。端艇(ボート)部は全国大会優勝経験あり。

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2008年7月22日のニュース