“新井の代役”3番・鳥谷でかした逆転弾

[ 2008年7月20日 06:00 ]

3回表1死一、三塁、鳥谷は右越えに逆転3ラン!

 【阪神7―2中日】背番号1が岡田監督の期待に応えた。腰痛で今回の遠征に同行していない新井は、北京五輪期間中もチームを離れる。その8月を見据えて、岡田監督は鳥谷を18日から3番に入れた。早速結果を出すのだから、やはりただ者ではない。

 「本塁打?何とか、ゲッツー崩れでも。とりあえず振っていった」
 1点を追う3回1死。平野が追い込まれてからファウルで粘り、四球で出塁。続く関本が中前打で続き、一、三塁の好機で鳥谷は初球、高めに甘く入った直球を右翼席に運んだ。6月28日以来の7号逆転3ラン。力みのない一振りがチームを03年以来5年ぶりの中日戦6連勝に、導いた。

 開幕からフルイニング出場を続け、疲労も蓄積している。それでも鳥谷はトレーニングを欠かさない。筋力を維持するためでなく、シーズン中に筋力を伸ばそうとしてのこと。トレーナーは「実際、数値も(シーズンに入って)上がっている。体も大きくなった。俊敏性も上がった」と驚く。
 巨人が勝ったため優勝マジック点灯はお預け。それでも貯金は今季最多の29として、20日に巨人が敗れて、チームが勝てば「M46」が点灯する。
 前夜は決勝のホームを踏み、この日は逆転弾。鳥谷は「(3番は)代理で打っているようなもの。普通で」と自然体を強調した。全国的に梅雨も明けて暑い夏へと突入。苦しい季節になるが“代理3番”がチームに勢いを与える。

 ≪即戦力リリーフ リーソップ来日≫阪神が獲得に向けて基本合意に達しているブレーブス傘下3Aリッチモンドのクリス・リーソップ投手(25)が19日、来日した。大リーグ通算59試合で3勝3敗、防御率5・61の右腕は、即戦力リリーフとして期待されている。メディカルチェックなどはすでに終了しており、早ければ21日にも契約を結び、正式発表の運びとなる。

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2008年7月20日のニュース