桑田Jrショック…桜美林コールド負け

[ 2008年7月20日 06:00 ]

8回コールド負け…ぼう然とあいさつの列に並ぶ桑田(奥)

 【桜美林1―8日大二】15歳の桑田の目に涙はなかった。それでも短すぎる夏の終わりにショックは隠せない。西東京大会で、桜美林は第2シードの日大二相手に屈辱のコールド負け。4回から途中出場して無安打だった桑田は「また今度にしてください。精いっぱいやりました」と、うつむき加減で球場を後にした。

 1年生で背番号9を手にしながら、大会前に右ひじを痛めた影響で今夏は先発出場なし。13日、都翔陽戦で代打デビューも四球。3、4回戦は出番なく、この試合は4回の守備から右翼に就いた。初の守備機会は2死一塁からで飛球をきっちり処理した。6回1死からの打席で四球を選ぶと、次打者の2球目に50メートル6秒3の俊足を生かして初盗塁も決めた。しかし8回は中飛に倒れて甲子園の夢はかなわなかった。
 “桑田真澄の息子”として注目された夏は終わった。しかし、落ち込んでいる時間はない。20日からは来春センバツを目指す新たな戦いが始まる。片桐監督は「長打力がある。経験を来年に生かしてほしい」と期待する。計5度も聖地を踏んだ父の背中を追いかけて桑田真樹の挑戦は、これからも続く。

 ▼元パイレーツ投手・桑田真澄氏の話 残念だけど負けたから駄目、じゃないからね。負けたからこそプラスになることもある。これを糧にして、どんどん上を目指していってほしいね。

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2008年7月20日のニュース