6回ナデ斬り!慶応ボーイズ16Kリレー

[ 2008年7月20日 06:00 ]

先発・白村(左)と締めた田村

 第90回全国高校野球選手権大会の北神奈川大会では19日、春夏連続出場を狙う慶応が、白村明弘投手(2年)―田村圭投手(3年)の継投で18アウト中、16三振を奪う“奪三振ショー”で2戦連続コールド勝ち。西東京大会では元パイレーツ投手・桑田真澄氏(40)の長男・真樹外野手(1年)擁する桜美林が敗退した。南北海道大会決勝は北海が札幌一を下して9年ぶり34度目の出場を決めた。20日は長野、長崎、大分大会の決勝をはじめ、全国44地区で197試合が行われる。

【北神奈川組み合わせ


 【慶応10―0鶴見】湘南の強い日差しにだれていた観客が“慶応ボーイ”の躍動に思わず背筋を伸ばし始めた。6回コールドの18アウトのうち16個が三振。“快刀乱麻”の先陣は2年生の白村だ。
 「安打だけは打たせないようにと。でも、初回の3連続で一気にいけた」
 背番号10の2年生右腕は、いきなり先頭に四球を与えたが、2番から6者連続奪三振。内外角のスライダーを駆使して5回に1安打を許したが、13三振を奪った。これに発奮したのが“力道山の孫”左腕エースの田村だ。今夏初登板で貫禄の1イニング3奪三振。「白村は頼もしかった。逆にプレッシャーになった」と苦笑いしながら、三振ショーを締めた。
 今センバツは田村と只野と左右2枚看板を擁して上位進出を狙ったが、まさかの初戦敗退。厳しい夏の大会を勝ち抜くために、上田監督はさらなる投手陣の補強に取り組んできた。2年生の白村は制球の甘さから一本立ちできないでいたが、徹底した投げ込みで克服。この夏は2戦で計6回で1安打無失点と成果を残している。
 田村、只野、白村に初戦で好投した青野。上田監督は「監督就任18年で最高の投手陣」と胸を張る。慶応義塾創立150年のメモリアルイヤーに、46年ぶりの夏の甲子園へ。“慶応カルテット”がしゃく熱の聖地で応援歌「陸の王者」を響かせるつもりだ。

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2008年7月20日のニュース