楽天 緊急トレードで左腕・佐竹補強

[ 2008年7月18日 06:00 ]

佐竹健太投手  牧野塁投手

 クライマックスシリーズ進出を目指す野村・楽天が動いた。今季から7月いっぱいまでトレード期限が伸びた中で楽天・牧野塁投手(34)と広島・佐竹健太投手(29)の緊急トレードが合意に達したことが17日、分かった。18日にも両球団から発表される。

 悲願のAクラス入りへ、野村再生工場が白羽の矢を立てたのは技巧派左腕だった。交流戦後の不振で現在は借金4の5位に沈んでいるチームにとって左腕不足は大きな問題。佐竹は今季1軍登板はないが140キロ台中盤の直球と切れのあるスライダー、シュート系を持ち球とする貴重な中継ぎ腕だ。現在、1軍では有銘、渡辺恒がセットアッパーとして定着しているが、左打者に好打者が多いパ・リーグを戦い抜くための大きな左腕強化となる。中継ぎ陣に疲れが見え始めた広島も16年目と経験豊富な牧野は魅力的な存在で両球団の思惑が一致した。
 常々「ピッチャーはいくらいても困ることはない」と話す野村監督による緊急補強。悲願に向けて、再生工場フル稼働で再浮上を目指す。

 ◆佐竹 健太(さたけ・けんた)1978年(昭53)10月23日、福岡県生まれの29歳。広陵―NKKで99年ドラフト5位で広島入団。1軍通算163試合で2勝6敗、防御率5・04。1メートル78、83キロ。左投げ左打ち。

 ◆牧野 塁(まきの・るい)1974年(昭49)7月17日、東京都生まれの34歳。山梨学院大付から92年ドラフト3位でオリックス入団。03年オフに阪神、06年シーズン中に楽天移籍。1軍通算202試合で13勝20敗2セーブ。1メートル82、86キロ。右投げ右打ち。

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