野茂引退~先駆者に松井秀ら後輩が謝辞

[ 2008年7月18日 10:42 ]

 日本選手の米大リーグ進出のパイオニアとなった野茂英雄投手の引退表明を受け17日、現在メジャーでプレーする多くの日本選手が「今の僕らがあるのは野茂さんのおかげ」と声をそろえた。

 ヤンキースの松井秀喜外野手は左ひざ痛に苦しんでいる中で「今日、メジャーリーグで日本人選手が活躍できているのは、野茂さんの大きな力によるものだと思う。違った形でのこれからのご活躍をお祈りします」とコメントした。
 ドジャースの黒田博樹投手は「今ほど環境が整っていない中で長年プレーしたのはすごい。野茂さんが米国での日本選手の評価を上げた。野茂さんの着ていたユニホームでプレーしていることを誇りに思う」と胸を張った。斎藤隆投手は「野球人としても、ドジャースに在籍した投手としても先輩。日本人としてメジャー史に名を刻んだ。引退は残念で悲しいニュースだ」と話した。
 マリナーズの城島健司選手は捕手として大リーグの扉を開けた。「キャッチャーがたまたま先に誰もいなかっただけ。(パイオニアとして)比べるのは野茂さんに失礼ですよ」と語った。
 カブスの福留孝介外野手は「今後は若い選手を育てていくような活動をしてもらえれば、球界にとってよいことだと思います」と現役引退をねぎらった。レイズの岩村明憲内野手は「パイオニアとしてすごい人だし、尊敬していた。メジャーで一度対戦してみたかった」と惜しんだ。(共同)

続きを表示

2008年7月18日のニュース