「文句ある?」松坂自信の投球で10勝到達

[ 2008年7月15日 06:00 ]

試合後の会見を終え、笑顔で引き揚げる松坂

 【レッドソックス2―1オリオールズ】松坂が2年連続2ケタ勝利に到達した。レッドソックスの松坂大輔投手(27)が13日(日本時間14日)、ボストン(米マサチューセッツ州)で行われた前半戦最終戦となるオリオールズ戦に先発。制球に苦しみながら、6回を4安打無失点で10勝目(1敗)を挙げ、チームを4年連続の首位ターンへと導いた。自身の連続イニング無失点はメジャー自己記録の17。前半戦での2年連続2ケタ勝利達成は、日本人史上初の快挙となった。

 満足感はない。ただ最低限の役割だけは果たした。6回を4安打無失点で10勝目。前半戦最終戦でチームは首位に再浮上。松坂は時折苦笑いしながら試合を振り返った。
 「きょうは試合の中で修正しなければいけない日だと思っていた。走者を出しながら要所でしっかりと粘れたし、ある意味自分の投球ができた」
 今季を象徴するような内容だった。左翼方向へ強く吹く風の影響か、制球が定まらず6四死球。それでも外へのスライダーを軸に粘った。5回は3連続四死球で1死満塁もハフを空振り三振、モーラを投ゴロに打ち取り、ピンチを脱した。
 粘り強かった。57与四球はリーグワーストタイで昨季の93個を上回るペースだ。しかし、防御率は2・65。今季は走者を出しても踏ん張っている。特に満塁では11打数無安打と要所は締めた。米メディアはクオリティー・スタート(QS=6回以上投げて3失点以内)の少なさを懸念するが「最終的にチームが勝てばいい。5回、6回無失点でなんか文句ある?って感じ。内容は昨年よりいい」。自身が重要視する貯金を9まで増やしたことに自信すらのぞかせた。
 もちろん反省すべき点はある。5月下旬から右肩の張りで故障者リスト入り。「ローテーションを崩さず投げられなかったのが一番悔しい」と振り返った。故障後は今まで以上に体をケア。投球練習前は砂とシリコンが入り交じった“ホットパック”で肩を温め、ひじには生体電流(人間の体内を流れる微弱な電流)を整えて新陳代謝を良くし、過度な力を入れさせずに動きをスムーズにする特別なサポーターを着用するなど余念はない。
 球宴期間中は家族と過ごす予定で、後半戦初戦となる22日のイチロー率いるマリナーズ戦に臨む。「後半はもっと体調管理に気をつけて、最後まで投げ抜くことができればいい」。本領発揮はこれから。そう松坂の表情は語っていた。

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