センバツ4強の東洋大姫路 初戦で消える

[ 2008年7月11日 06:00 ]

<東洋大姫路・北条>まさかの完封負けで初戦敗退が決まった東洋大姫路のエース・佐藤(右)は涙を拭く

 第90回全国高校野球選手権記念大会(8月2日開幕、甲子園)は10日、青森、岩手、奈良大会が開幕。全国21大会で149試合が行われ、西兵庫大会では今センバツ4強の東洋大姫路が北条に初戦で敗れる波乱があった。また西東京大会では18歳の藤田基監督率いる都井草が5―3で都三鷹に快勝した。11日は、11大会が開幕。全国36地区で199試合が行われる。

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 【東洋大姫路0―4北条】あまりに短かった夏を東洋大姫路・佐藤は冷静に受け止めた。0―4で迎えた最後の攻撃。能丸が一直に倒れると右腕はうつむくナインをよそに整列へ向かった。苦し紛れか、その顔は笑っていた。「終わった時は信じられなかった。でも受け入れるしかない。やることはやってきましたから」。77年の全国制覇を含め夏11度の甲子園出場を誇る名門がミスで敗れた。00年以来、8年ぶりの県大会初戦敗退だ。
 5回1死一、三塁はスクイズを外しながら、三塁走者を挟もうとした捕手・的埜が落球。ボールが転がる間に先制点を許した。8回無死二塁は佐藤がバントの打球をはじき、ピンチを拡大。その後、甘く入った直球を狙われ3点を失った。堀口監督は「間を取らなければいけないところで、また初球をいかれた」と8回の3安打のうち2本が初球だったことを悔やんだ。指揮官の頭にあったのは、8回に3点を失ったセンバツ準決勝の沖縄尚学戦。2死満塁から浴びた逆転打は初球だった。4回まで39球無失点の快テンポから一転、再び“魔の8回”を演出した。
 試合後、少しだけ涙を浮かべたエースは「あすも練習します。次を考えないと」と先を見据えた。この日は10球団18人のスカウトが視察。今後は「最終的にはプロへ行きたい」と話す一方で「ここで負けたのは力がないということ」と東洋大進学にも含みを持たせた。佐藤が喫した敗北は野球の怖さ、夏の怖さを物語っていた。

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