体張った!王ソフト執念で連敗ストップ

[ 2008年7月7日 06:00 ]

<ロッテ・ソフトバンク>8回無死、三塁ゴロを打つも一塁へ気迫のヘッドスライディングを見せた松中はナインの闘争心に火をつけた

 【ソフトバンク7―6ロッテ】ソフトバンクは先制し、逆転され、追いつき、最後は薄氷の思いで逃げ切った。9回、1点差とされなお2死満塁。ベニーの打球が左翼・中西のグラブに収まると、王監督はいつもより強めのハイタッチと、張りのある声で選手をねぎらった。6月27日の楽天戦(北九州)以来9日ぶりの勝利の儀式。長かった連敗街道は「7」でストップした。

 「(松中のヘッドスライディングは)気持ちが表れていた。ああいうプレーがチームメートを奮い立たせるんだ」。ベンチに塩を盛って臨んだ試合。連敗脱出へ、指揮官は選手のプレーに“執念”を見た。2点を追う8回、三塁へのゴロを放った松中が一塁へ頭から突っ込む。「塁に出れば何とかなると思った。あれしかなかった」。結果はアウトながら主砲の決死のプレーが流れを変えた。2死一塁から代打・柴原が右翼へ同点2ラン。腰痛でスタメンを外れたが「気合の一発。(ベンチ裏で)これでもか、というぐらい素振りをして準備していた」。
 9回1死二、三塁では、大村の遊ゴロの間に三塁走者の本多が本塁突入。「必死だった」と里崎のブロックに左肩から体当たりし、決勝点をもぎ取った。誰もが体を張り、執念で手にした貴重な白星。それでも試合後、王監督は余韻もそこそこに選手をロッカールームに集めた。「勝ったが気を抜かずに続けていこう!」。8日からは6差で追い掛ける首位・西武との2連戦。連敗は止まった。それでもここで立ち止まるわけにはいかない。

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2008年7月7日のニュース