イチロー「殿馬」になれず遅球に屈する

[ 2008年7月7日 06:00 ]

 【マリナーズ3―2タイガース】マリナーズのイチローが超スローボールに屈した。先頭の5回、カウント2―0からタ軍先発ガララーガが投じた3球目、内角低めへのカーブは球速50マイル(約80キロ)を計測。「狙いにいった」と右翼席目がけて思い切りすくい上げたが、結果は平凡な右飛に倒れた。

 262本のシーズン最多安打を記録した04年にもホワイトソックスのエース左腕バーリーが計測不能の“超遅球”を投げてきたことがあるが、その時は投げる球がなくなっての苦しまぎれの一投。今回のガララーガは「体重移動が大きくて、スイングが速い打者に有効なんだ。フライになるようスピンもかけた」としてやったりで、完敗したイチローも「殿馬にはなれへんかった。本塁打にできれば“秘打”でした」と人気野球漫画「ドカベン」のキャラクターを引き合いに出し、悔しがった。それでも2試合ぶりマルチとなる2安打で、日米通算3000本安打まであと20本。バットは好調そのものだ。

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2008年7月7日のニュース