絶叫お立ち台!虎の葛城「ウオーーーッ」

[ 2008年7月3日 06:00 ]

見づらいとは思いますが、お立ち台で吠える葛城

 【阪神4―3中日】30年間生きてきて初めてだった。プロ入り初のサヨナラ打を放った阪神・葛城がお立ち台ではじける。アナウンサーに「雄叫びをどうぞ」と促され、ありったけの声で「ウオーッ」と絶叫。異例のヒーローインタビューに、4万人超の観衆も「ウオーッ」と大歓声で応えた。

 同点の9回。1死一塁で代打の神様・桧山が浜風に押されてフェンス際の右飛に倒れた。2死一塁となったが、もう1人切り札はいる。岡田監督は今季、代打で21打数10安打(打率・476)の葛城を送り出した。桧山の打席で浜風を読んだベテランは中日の4番手・吉見のスライダーを右翼手の頭上へ運び、プロ9年目で初のサヨナラ打。「ちょっと頭が整理できない。でも(喜びを)実感している。最高です」と興奮を隠せなかった。
 初観戦に訪れた坂井新オーナーも「うれしいの一言」と顔をほころばせた。今季5度目のサヨナラ勝ちで2位・中日に連勝し、貯金は今季最多の23。ゲーム差は今季最大タイの8・5まで広げた。「阪神で優勝を味わったことがないので優勝したい」。葛城の言葉は実現する。そう思わせる今季70試合目だった。

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2008年7月3日のニュース