無四球!完投!清水スイスイ6勝目

[ 2008年7月1日 20:57 ]

 【ロ7―2楽】ロッテの清水が7安打2失点で完投し6勝目。無四球と制球が安定し、丁寧に打たせて取った。打線は2回までに2点を先行。3回にはサブローの2点二塁打などで3点を加え、序盤で主導権を握った。楽天は朝井の乱調が響いた。

 ≪大嶺、唐川の良き手本≫不利な条件だからこそロッテ・清水は攻めていった。コーナーへと置きにいく球はなく、変化球でも直球と同じように腕を振った。それが打者の近くで小さいが、鋭い変化を生んだ。「狭い球場でも力勝負できた」
 両翼91・5メートルの地方球場で2年ぶりの無四球、今季5度目の完投。序盤の大量リードで楽になった面を差し引いても、適時打を許さないなど、その内容は6勝目にふさわしかった。このあと先発で続くとみられる大嶺、唐川に対しても「いい手本じゃないが、刺激になってくれれば」と清水。直球だけなら自らをしのぐ可能性を秘めながら壁にぶつかっている2人へ結果的にメッセージを送ることにもなった。
 北京五輪の日本代表候補には成瀬、渡辺俊が名を連ねている。いまだ小林宏に復調の兆しが見えないだけに、夏場、この右腕には先発陣の軸としての働きが求められる。「ここからどれだけ貯金をつくれるか」。その自覚も十分だった。

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2008年7月1日のニュース