英語も憲法も勉強中!首位打者狙うカープの“大学生”

[ 2008年7月1日 06:47 ]

“文武両道”の広島・東出

 ことし1月、早大人間科学部通信課程に合格した。晴れて「大学生プロ野球選手」となったのが広島の東出輝裕内野手(27)だ。引退後の選択肢を増やそうと受験を決意。「高校野球の指導者になりたい気持ちもあるし、それなら教員免許も必要になる」と、節目のプロ10年目に一念発起した。

 プロ野球選手会が選手のセカンドキャリア(第2の人生)支援のため導入した推薦入学制度を利用した。インターネット上で講義を受け、リポートやテストで単位を取得する仕組み。「やっぱりシーズン中にまとまった時間を確保して勉強するのは難しい」と漏らすが、パソコンの使い方を一から覚え、時間を見つけては統計学、英語、憲法といった課目に取り組んでいる。
 もともと勉学意欲は旺盛だった。福井・敦賀気比高時代、弁護士や公認会計士など将来の夢を描いて勉強に取り組む友人に刺激を受け「周りにつられて自然と勉強していた。理数系の科目が得意だった」と言う。今、最も興味があるのは「建築デザイン」で「経営とか経済も面白そう」。好奇心は膨らむばかりだ。
 “本職”の野球でも絶好調だ。コースに応じて広角に打ち分けられるようになり、打率はリーグ2位の3割6分2厘(6月30日現在)。「去年は難しいことをやろうとして失敗した。ことしは打撃をシンプルに考えているのがいいのでは」と自己分析している。
 プロ選手と学業の両立という大きな挑戦は、まだ始まったばかり。「ことしはまず感じをつかめればいいかな」と言い、日々、充実感が漂っている。

 ◆東出 輝裕(ひがしで・あきひろ)99年に福井・敦賀気比高からドラフト1位で広島入団。「松坂世代」の1人で、俊足の内野手として1年目から1軍で活躍。広角に打ち分ける打撃と堅実な二塁の守備が持ち味。171センチ、73キロ。右投げ左打ち。27歳。福井県出身。

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