ヤクルト 難攻不落のJK討ちで逆転劇

[ 2008年6月30日 06:00 ]

<ヤクルト・阪神>8回裏2死一塁、とどめの2点本塁打を放った青木(右)を出迎えるヤクルトナイン

 【ヤクルト9―4阪神】ヤクルトが阪神のJKコンビを打ち崩し、自力優勝消滅の危機を脱出した。4―4の7回1死一、三塁、代打・川島慶がウィリアムスの初球をフェンス際まで運ぶ勝ち越し犠飛。2長打を放っていた武内に代わっての大仕事に、お立ち台では興奮のあまり「期待に応えられた」を「コタイにキタエられた」と言い間違えて童顔を赤くした。

 8回には久保田から飯原の適時二塁打、青木の8号2ランなどでダメ押しの4点を奪い、藤川の出番を奪った。5月18日の対戦(甲子園)でも同点の9回に福地がウィリアムスから決勝ソロ。今季は藤川には完ぺきに抑えられているが、ウィリアムスは・313(昨年・265)、久保田は・360(同・189)とセで最も打ち込んでいる。川島慶が「初球から強い当たりを打とうと思った」と話すように7、8回の6安打と1犠飛のうち第1ストライクを打ったのが5人。追い込まれる前の積極打法が奏功している。
 リオスの薬物問題のショックを振り払う快勝。2戦3発、秋田の通算8試合で32打数16安打と大暴れの青木は「僕らが今日できることは勝つことだけ」。高田監督も「優勝争いより、まずは借金をなくさないと」と目の前の戦いを見据えた。

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2008年6月30日のニュース