ヤクルト・リオスが薬物違反、契約解除に 

[ 2008年6月28日 13:33 ]

リオス投手

 日本プロ野球組織(NPB)の根来泰周コミッショナー代行は28日、ヤクルトのダニエル・リオス投手(35)がドーピング検査で陽性反応を示したため、同日から1年間の出場停止処分を科したと発表した。この処分結果を受け、ヤクルトも28日付での契約解除を決めて発表した。

 プロ野球では昨年から本格的にドーピング検査を導入しており、違反者発覚は昨年8月に出場停止20日間の処分を受けたリック・ガトームソン投手(ソフトバンク)、ことし5月に1年間の出場停止となり、巨人を解雇されたルイス・ゴンザレス内野手に続いて3人目となった。
 NPBによると、リオス投手が陽性反応を示したのは筋肉増強剤の一種であるハイドロキシスタノゾロールで、5月21日の西武1回戦(西武ドーム)後に採取した尿検体から検出された。
 スペイン出身のリオス投手は、米大リーグから韓国を経て今季からヤクルトに移籍。11試合に登板して2勝7敗、防御率5・46で、不振を理由に6月2日に出場選手登録を外れていた。

 ≪険しい表情の指揮官≫ヤクルトの高田監督はリオスがドーピング違反で解雇されたことについて「チームとして大変残念だし、申し訳ない気持ちでいっぱい」と険しい表情で話した。
 不調のため2軍調整を命じていたが、交流戦終了後には1軍に戻ってくることを期待していたという。リーグ戦再開初日での出来事に「選手に動揺がないか少し心配だが、残っている選手みんなで頑張っていくしかない」とチームへの影響を気にしていた。(共同)

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2008年6月28日のニュース