新FA合意 宮本会長「7年という数字評価」

[ 2008年6月26日 06:00 ]

合意に達し会見する清武選手関係委員会委員長(左)と宮本選手会会長

 球団側と選手会の話し合いはわずか50分で終わった。NPB選手関係委員会の清武委員長が用意したドラフトおよびFA制度改革案を伝える形で会は進行。同委員長と選手会の宮本会長が水面下で折衝を重ねていたため、もめる要素はなかった。

 FA制度は2007年ドラフト以降の入団選手は国内移籍に限り、現行9年のFA権取得期間を高校生は8年、大学・社会人は7年に。06年ドラフト以前に入団した選手は海外FA権期間9年、国内8年となり、補償金も大幅に減額された。
 ドラフトは高校生と大学・社会人一括開催。1巡目は入札し、重複した場合は抽選。外れた球団は再入札し、全球団の1巡目指名選手が確定するまで繰り返す。2巡目以降はウエーバー方式。シーズン中の新規契約・移籍可能期間は現行の6月30日から7月31日に。今年から実施する。
 これらの改革案は2年の試行期間つきで「2年が経過した時点で、改革の効果、球団経営への影響などについてあらためて検証する」としている。
 宮本会長は一部ながら7年という数字が出てきたことを評価。2年後の見直しも確約されたことから、昨年7月の選手会総会で全会一致で決議した訴訟を引っ込めた。
 「取得期間は統一できるのが望ましい。2年先一番いい形にしたい」と宮本会長。清武委員長も「これが最終形とは思っていない。これを土台としてさらに信頼関係を深めて話し合いをしていけば次の着地点を見いだせると思う」と語った。

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2008年6月26日のニュース