横浜 投手コーチを“補強”3人体制に

[ 2008年6月26日 06:00 ]

<湘・ロ>試合後、先発した三浦とハイタッチする湘南・吉田投手コーチ(右)

 12球団ワーストの防御率4・84と投壊状態に陥っている横浜が25日、コーチの配置転換に踏み切った。吉田篤史2軍投手コーチ(37)の緊急昇格が決定。リーグ戦再開となる27日の中日戦(横浜)から斉藤投手チーフコーチ、野村投手コーチとの“3人体制”で投手陣再建に取り組むことになった。この日のイースタン・ロッテ戦の試合後には2軍ナインにも昇格が伝えられた。

 吉田コーチは05年に牛島監督の下で1軍投手コーチとしてブルペンを担当。救援陣を立て直して4年ぶりのAクラス進出に貢献した。昨年から2軍コーチを務め、今季は開幕2軍スタートだったルーキーの桑原謙、佐藤を先発の一角として昇格させるなど育成能力には定評がある。また、左ひじ周辺の炎症のため開幕直後から2軍調整中の工藤、右肩の張りを訴えて6月4日に登録抹消された三浦ら主力投手の状態を把握しているのも大きな強みだ。
 横浜はトレードで真田、石井裕を緊急補強したが先発のコマ不足が深刻な状況は変わらず、守護神・寺原へつなぐ継投策が巻き返しへの鍵となっている。現在は野村コーチがブルペンを担当しているが、首脳陣は新体制で役割分担の見直しも検討する。
 今季初の3連勝で交流戦を終えたが、借金26で5位ヤクルトと11ゲーム差の最下位と苦しい状況は変わらない。異例の投手コーチ3人体制で最重要課題の投手陣再建へ全力を注ぐ。

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2008年6月26日のニュース