ソフトバンク逃げ切って交流戦マジック2

[ 2008年6月20日 06:00 ]

<ヤクルト・ソフトバンク>1回表無死、本多は、右越え先頭打者本塁打を放ち王監督(左)に出迎えられる

 【ソフトバンク7―5ヤクルト】ソフトバンクは2度も1点差に詰め寄られながら、5投手の継投で逃げ切った。王監督は「しんどいな。1つ勝つのもあっぷあっぷ」と、くたびれた表情を見せたが、勝てば疲労も多少は和らぐ。この1勝で阪神と並ぶ交流戦首位に浮上。勝率、勝利数が並んだ場合、前年順位が優先される規定により、ソフトバンクに交流戦優勝マジック2が点灯した。

 交流戦初Vを手繰り寄せたのは“ポンちゃん”と“ムネリン”の1、2番コンビだ。本多は初回にプロ初の先頭打者本塁打を放つと、1点差とされた8回は2死三塁から試合を決定づける右越え適時二塁打。「ポン(本多)が必死に出てくれたから」と謙そんする川崎も7回の適時二塁打を含む2安打で、交流戦は打率・359とMVP候補だ。2人で4得点。そろって得点した試合はこれで5戦全勝と不敗神話も生まれつつある。
 借金2で入った交流戦だったが、徐々に調子を上げてきたソフトバンク。あす21日からの巨人戦は杉内、和田の両輪で臨む。「ペナントレースもあるんだけどね。あと2つ?頑張ります」。あえて意識しないように素っ気なく返した王監督だが、初優勝は自力でつかめるところにある。

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2008年6月20日のニュース