福留 初の1番にもしっかり適応

[ 2008年6月20日 06:00 ]

レイズ戦の3回、適時二塁打で出塁し、セリオの中前打で生還するカブスの福留

 【カブス4―5レイズ】カブスの福留孝介外野手(31)がレイズ戦でメジャー初の1番に入って1安打1四球。3回2死二塁では右翼線に適時二塁打を放ち、5回には四球で出塁した。

 ただ、9回2死一塁ではカウント2―2から余裕を持って見送った外角高めのカーブをストライクと判定され三振。「自分の中で絶対的な自信を持って見送ったところ。あそこに手を出していたらすべてに手を出さないといけなくなる」と珍しく怒りをあらわにし1番についても「結局1番として打っているのは1打席目だけ。後の打席は違う。あんまり関係ないです」と素っ気なかった。
 左手甲骨折で前半戦絶望となったソリアーノの代役としての1番起用だったが、今後は1番からクリーンアップまでの役割が求められる。ソリアーノだけでなく、中堅エドモンズが左足を痛めて途中交代。さらに左翼と中堅を守れるジョンソンが腰痛で戦列を離れている。主力級外野手3人の離脱で福留は相手に合わせた打順となり守備でも中堅と右翼を日替わりで守ることになりそうだ。
 ピネラ監督は「我慢強さに抜群の選球眼がある。出塁率も高い」と絶大な信頼を寄せる。右肩痛で途中降板したエースのザンブラノも精密検査を受けることが決定。地区首位チームに訪れた試練を乗り切るには福留のマルチな才能が不可欠だ。

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2008年6月20日のニュース