漂流するマリナーズ 6年間で5人目の監督

[ 2008年6月20日 15:53 ]

 イチロー、城島が所属するマリナーズが、バベシ・ゼネラルマネジャー(GM)解任から3日後にマクラーレン監督を解任した。後任のリグルマン・コーチは、最近6年間で5人目の監督。依然として組織内での混迷が続いていることを示唆する動きだろう。

 マクラーレン監督は少なくとも、今季いっぱい指揮を執るというのが関係者の見方だった。球団経営陣もその方針を認めていたが、パラクダスGM代行が「チームは何の変化も見せていないどころかむしろ後退している。雰囲気を変えなくてはいけない」と強硬に反対したことで今回の措置がとられた。
 チームの不振を理由にするなら、GMと監督を同時に解任するべきだった。そうはしなかったのにGM代行の意向で当初の方針を変更。今後もチームの状況が上向かなければ、今度はその責任をGM代行が負うことになる。これでは根本的な体質改善は至難の業だ。
 しかも、パラクダスGM代行はシーズン途中で適任者がいないためによる、消去法的な昇格人事だった。突然の監督解任はマリナーズ経営陣の一貫性のなさを表しているように見える。

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2008年6月20日のニュース