勝てない横浜「大矢、辞めろ」バ声も

[ 2008年6月9日 06:00 ]

<横浜・日本ハム>投手陣の崩壊に弱りきる大矢監督

 【横浜3―9日本ハム】観客席から「大矢、辞めろ」とバ声が飛んだ。5連敗を喫した最下位・横浜は早々と交流戦の負け越しが決まり、両リーグ最速の今季40敗目。大矢監督は「これだけ負けてるのは異常。本当に応援してくれているファンの方には申し訳ない」と謝罪するしかなかった。

 56試合終了時点で15勝40敗はシーズン102敗ペース。チーム打率はリーグトップを争う半面、チーム防御率は4点台後半で最下位争いと投打がかみ合っていない。
 この日も初回に内川の5号ソロで先制したが、先発・那須野が2回、稲葉にあっさり同点ソロを浴びてしまう。さらに2四死球と仁志の失策で1死満塁となるともう踏ん張れない。暴投で勝ち越しを許すと、鶴岡にスクイズを決められ、投手の藤井に三塁適時内野安打…。打線は日本ハムの12安打に対し、10安打と奮闘も報われなかった。
 大矢監督は自らの進退について「今の時点では何とも言えない。今はただ精いっぱい、チームを立て直すことしか考えていない」と話したが「勝負の世界だから責任を取るのは当たり前。その気持ちは前から変わらない」とあらためて責任をかみしめた。観客席から「頑張れよ」「踏ん張ってくれ」の声も飛ぶ中、交流戦15試合でわずか2勝。内川の打率首位浮上は明るい材料だが、横浜、そして指揮官の行き先に光は依然見えてこない。

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2008年6月9日のニュース