英智、井上が奮起!中日 脇役が危機救った

[ 2008年6月9日 23:03 ]

 【中6―3楽】プロ10年目の英智と19年目の井上。普段は脇役の2人が、今季初めてナゴヤドームのお立ち台に上がった。「試合前に英智が『今日は2人で頑張りましょう』と言ってくれたんで」。井上がはじけるような笑みを浮かべた。

 4回2死一塁から6番井上の左前打で一、二塁に。続く英智は第1打席で楽天の田中にすべてスライダーで3球三振を喫していた。「軌道が分かったから」と高めのスライダーをとらえ、左中間へ先制の2点三塁打。小田も適時打を放ち、この回計3点を奪った。
 6回に同点にされたがその裏、無死二塁で井上が初球を右前にはじき返し勝ち越し。失策が絡んで三塁に進んだ井上は英智の中前打で生還した。

 森野が故障で離脱しており、外野の穴を埋めなければいけない2人だが、これまで思うような結果は出ていなかった。プロ初の3打点に英智は「初めてなんですか?」と目を白黒させた。
 首位阪神を追うには、これ以上離されるわけにはいかない。控え選手の活躍がチームの危機を救い「(2軍と)総とっかえしようと思っていた。首の皮がつながったな」。落合監督はにやりと笑った。

続きを表示

2008年6月9日のニュース