抜群の相性仙台で!金本9号3ラン

[ 2008年6月4日 18:07 ]

5回阪神1死一、三塁、金本が右越えに3ランを放つ。投手永井

 【神5-2楽】阪神は藤本、桧山の適時打で3回までに2点を先行。5回に金本の9号3ランで突き放し、盤石の継投で逃げ切った。上園は要所を抑え、5回2失点で今季初勝利。藤川が19セーブ目。楽天は序盤の好機であと1本が出なかった。

 ≪大敗の借り返す一発≫金本の一振りで、阪神がぐっと試合の流れを引き寄せた。2―0の5回。四球で出塁した赤星を関本がバントで送る。さらに新井も四球で続き、永井の暴投も重なって1死一、三塁。絶好の場面で、金本が3ランを右翼席へたたき込んだ。

 冷静な読みが生み出した一発だった。「藤本の時と同じ配球だったからね」と金本。楽天バッテリーは藤本の第1、2打席とも内角を中心に攻めてきた。それをベンチでじっと見詰めていた。1球目の内角高めのボール球を見送ると、内側に入ってきた2球目、142キロを逃さなかった。

 東北福祉大時代を過ごした仙台は、これまで抜群の相性を誇っている。過去3年は毎年本塁打をマーク。それもすべて右方向だ。本拠地の甲子園なら右から左への浜風に阻まれることもあるが、この球場は風向きが逆の場合が多い。5回も風は左から右へ。いつもなら邪魔される風にも助けられた。

 今季9号3ランで、15年連続の2けた本塁打まであと1。前夜は大敗を喫したが、主砲がしっかりと借りを返した。

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2008年6月4日のニュース