ヤママサ今季初めて負けてしまった

　【中日２―４オリックス】２００勝を目指す左腕に、今季初めて黒星がついた。中日の山本昌は「いけない場面で長打を許したり、点を取ってもらった後に打たれた」と悔しがった。

　快調な立ち上がりだったが、３回にカブレラに先制２ランを許した。打たれた球は外角低めによく制球されたスクリューボールに見えたが、森バッテリーチーフコーチによれば「あのコースは駄目だとミーティングで言っていたんだ」というコントロールミス。５回には高めに浮いた変化球を坂口に三塁打され、カブレラの犠飛で失点。味方が２点を返した直後の６回にも２連続二塁打で１点を失い、降板を命じられた。許した７安打のうち６本が長打という、ふがいない内容だった。
　打線の援護もなかった。交流戦の打率は１２球団で最低と元気がなく、５回に英智、代打井上が連続適時打を放ったが、見せ場はそこだけ。６回以降は川越、本柳、加藤の３人に無安打に抑えられてあっけなく終了。落合監督は「知らない投手だと（雰囲気が）重たい。勝手に重くしている」と力なく話した。