交流戦首位もノムさん「まだツキ野球」

[ 2008年5月27日 06:00 ]

<ヤクルト・楽天>5回裏2死一、三塁 永井は、畠山を空振り三振に打ち取り雄たけびを上げる

 【楽天5―4ヤクルト】勝ったことだけが心を満たした。5―3の9回2死満塁から代打・宮本に押し出し四球で1点差。なおも満塁の大ピンチをしのいでつかんだ白星は、野村監督にはぼやきの材料でしかなかった。

 「綱渡り野球。まだツキ野球だわ。大人の野球、プロの野球ができない。サーカス野球、サーカスピッチング。見ててイライラしないか?」
 執念で逃げ切った。2回、横川の先制打など4安打に2四死球を絡め5点。だが、先発永井が5―1の7回1死二、三塁で降板すると必死の継投策を展開した。吉崎が武内に左前打を浴びると松本にスイッチ。続くユウイチに左の有銘を投入した。2死一、三塁から気迫の投球でガイエルを空振り三振。8回は川岸、9回は小山がなんとかつないで、今季3度目の4連勝を手にした。
 野村楽天は3年目で交流戦通算32勝32敗1分けと勝率5割に到達。球団初の交流戦単独首位には「やめてくれる?終わって首位ならバンザイだけど、こっちはそんな気持ちでやってない」と素っ気ないが、指揮官の気分が悪いはずはなかった。
 貯金も球団最多タイとなる3。28日からの巨人戦(東京ドーム)で最多記録の更新を狙う。「昔の巨人と違うでしょ。われわれのやっていたころの巨人と。まるで様変わりしている。こんな巨人に誰がした。あっ、怒られるな。すみません」。自信はある。勢いに乗る野村楽天が“天敵”相手にさらなる上昇を目指す。

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2008年5月27日のニュース