主力いなくても強いぞ3番キムタク先制弾

[ 2008年5月27日 06:00 ]

<巨人・日本ハム>お立ち台(左から)バーンサイド、クルーン、木村拓

 【巨人4―3日本ハム】巨人は26日、日本ハムを相手に木村拓也外野手(36)が、2試合連続となる先制2ランなど攻守で活躍。左ひざに不安を抱える小笠原に代わって3番に座った“代役”の活躍でチームを連勝に導いた。初先発の左腕、エイドリアン・バーンサイド投手(31)は6回途中2失点の好投。来日初勝利をマークした。この日、薬物使用が発覚したゴンザレスショックを振り払う白星で、5割復帰に王手をかけた。

 脇役の意地が巨人の危機を救った。左ひざの不安でスタメンを外れた小笠原に代わり、移籍後初めて3番で先発出場の木村拓。打って守ってチームを連勝へ導いた。
 「“主力がいないと弱い”と言われるとしゃくにさわるから。オレもジャイアンツの選手。野球は9人じゃなく、チーム全員でやるものだよ」
 初回1死一塁から右翼席へ2戦連発となる先制の3号2ラン。5回は左翼フェンス直撃の二塁打で貴重な追加点を呼び込んだ。6回途中から不慣れな一塁を守り、7回のピンチで見事なバント処理。原監督を「苦しいときの拓也頼みでやってくれた」と喜ばせた。
 お立ち台では「どうしても勝ちたかった」と涙ぐんだ36歳。経験の少ない若手を阿部と声を出して引っ張って、こう言った。「やりますよ、主力が帰ってくるまで。必死こいてやることやるのがオレの使命」。主役を超えた脇役の言葉だった。

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2008年5月27日のニュース