真弓超えだ!鳥谷、虎史上最高遊撃手へ

[ 2008年5月18日 06:00 ]

<阪神・ヤクルト>1回2死満塁、鳥谷は先制の2点タイムリー打を放つ

 【阪神3―0ヤクルト】猛虎史上最強の遊撃手や!脅威の6番・鳥谷のバットがまたしても火を噴いた。初回2死満塁。先発・石川のフルカウントから真ん中に甘く入ってきたスライダーを見逃さなかった。打球は投手の足元を抜け先制の中前2点適時打となった。

 「四球のランナーだったし相手のミスだった。ここで点を取らないと流れが変わると思った」。この試合前まで初回に先制すると、13勝1敗1分けで目下、11試合負けなし。鳥谷が叩きだした3試合連続打点が勝利をグイッと引き寄せた。
 さらに6回だ。1死一、三塁から見逃せばボール球となる外角低めのスライダーを、今度はバットの先で運ぶ技ありの中前適時打。主軸が演出した好機でことごとく打点を挙げ、チーム全得点を叩きだした。試合の動きが止まっていた中盤での効果的な一打に岡田監督も「流れがどちらにいくかというところで、勝負強さを見せてくれた」と目を細めた。
 5、7番と前後の打者が目まぐるしく変わる中、鳥谷は不動の6番に座っている。今季は早くも26打点。これはシーズン91打点ペースで、80年に真弓明信が記録した阪神の遊撃手最多打点記録(74)を上回る計算になる。打率も・331。負担が大きい遊撃手ながら連続試合出場もこの日で499に伸びた。強じんな肉体を武器に走攻守で勝利へとけん引している。
 チームも4連勝で貯金は今季最多の16に伸びた。「あすも勝って交流戦に臨みたい」。今季最多4万3519人が集まった甲子園で、鳥谷は高らかに宣言した。

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2008年5月18日のニュース