西武が4回一挙7点、マー君をKO

[ 2008年5月18日 19:41 ]

 【楽3―7西】西武は4回の集中打で田中を攻略した。銀仁朗が1死満塁で走者一掃の逆転二塁打を放つなど打者12人で8安打を集めて7点を挙げた。許銘傑は丁寧に低めを突き、8回途中まで3失点で2季ぶりの勝利。田中の7失点は自己ワースト。

 ≪銀仁朗がデッカイ仕事≫相手にとっては「魔の4回」になる。この日も、その時を迎えると、西武打線に火がついた。
 先頭の中島からブラゼル、G・G・佐藤と、中軸3人が初球を迷わずにはじき返した。3回まで田中に1安打とされたのがウソのように、たった3球で1点を返す。さらに1死満塁で3年目の銀仁朗が打席に入った。
 今季はここまで5打数無安打。許銘傑との相性を買われて今季初の先発に起用された男が、大仕事をした。3球目の低めのスライダーを力強く左中間に打ち返した。走者一掃の二塁打に「我慢して練習すれば結果は出ると思った。うれしかった」と胸を張った。
 田中をノックアウトし、この回に7得点。今季の得点をイニング別に見ると、4回は最多の49点で全得点の20%を超える。好投手であっても、2巡目には攻略し始めていることが分かる数字だ。本拠地デーゲームでは朝6時半から練習開始する銀仁朗のように、豊富な練習量を誇る攻撃陣が切磋琢磨し、強力打線を支えている。
 「絶対に落とせないとの気持ちが出たね」と渡辺監督は4回の攻撃を称えた。3連敗は一度もなし。自信を膨らませたまま、昨年9勝15敗の交流戦に挑む。

 ≪マーくん自己ワースト7失点≫田中が自己ワーストの7失点で今季最短の3回1/3で降板、3敗目を喫した。3回までは無失点だったが、4回に中軸3人に初球を狙われ、3連打でまず1点。さらに満塁から走者一掃の二塁打を浴びるなど崩れた。
 田中は「先に点を取ってもらい、いい感じの試合展開だったのに、悪い点の取られ方で流れを変えてしまった」とガックリ。野村監督は「これで自信喪失したら、交流戦の不安材料になるな」と心配していた。

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2008年5月18日のニュース