しっかりつなぐ西村健に当然の4勝目

[ 2008年5月18日 18:24 ]

5回途中から登板し勝ち投手となった巨人・西村健

 【巨6―3広】巨人は1回に小笠原の適時打、ラミレスの13号3ランで4点を先制。1点リードの8回には代打・谷の2点適時打で突き放した。2番手の西村健が4勝目。八回から豊田―クルーンとつないだ。広島はこのカードの連勝が4で止まった。

 ≪想定外…5回に“お呼び”≫いつも通り5回からブルペンで準備を始めた巨人の西村健に、すぐに声が掛かった。初回にあった4点のリードが、1点に減った5回2死一、三塁。西村が「想定していなかった」という早い登板だった。
 5年目の右腕は、この同点のピンチで広島の4番・栗原を遊直に打ち取り、2回1/3を無失点で豊田にバトンをつないだ。
 ここまで44試合で、登板数は両リーグ最多の24試合。ここ10試合で先発投手に勝ち星がついたのは1度だけと先発陣のふがいなさが目立つ中、この日4勝目がついた西村健は欠かせない存在になっている。
 「行けと言われれば、しっかり腕を振って打者に向かっていくだけ。体も大丈夫」と西村健。安定感が増した理由には「マイナス思考がなくなった」ことを挙げた。
 原監督は「大事な位置を任せられる投手」と全幅の信頼を寄せる。この言葉を聞いた西村健は「光栄です」と、ペコリと頭を下げた。

 ≪好投ルイス 木佐貫から会心一発≫広島のルイスは立ち上がりがすべてだった。球が高めに浮き、自身の失策も絡んで4失点。尻上がりに調子を上げ、2~7回はゼロを並べただけに「初回のダメージが大きかった」と悔しがった。
 得意の打撃では、3回に木佐貫から右中間席へ1号ソロ。「大学、メジャーとずっと指名打者制だったから、本塁打は高校の時以来。絶対にホームランボールが欲しい。メディアの人は、ファンに知らせて。何かと交換するから」と懇願した。

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2008年5月18日のニュース